イタリアの奇跡と呼ばれているフランチャコルタは、スパークリングワインの名品になります。
かの有名なシャンパーに地方のシャンパンと並び称されるほどの品質であり、明るく澄んだ味わいが飲む人の表情を輝かせてくれるのです。
果実味がたっぷりと残っており、瑞々しくジューシーでありながら複雑な味わいに変化してくれます。
シャンパンと並んで食前酒やパーティードリンクとして、お酒好きからセレブまで幅広いファンを持っているのがこのお酒の特徴です。
生産量はシャンパンに比べれば少なくて大きな知名度はないものの、飲みやすさとその洗練した味わいから近年では各地に輸出される銘柄になりました。
日本での輸入量も多くあり、繊細でありながらさっぱりした飲み味のために日本食との相性も抜群だと評価されております。
イタリアの至宝フランチャコルタは、まさにスパークリングワイン界で急上昇中の注目株なのです。
フランチャコルタは北イタリアのミラノから自動車で1時間の距離にある、イゼオ湖の南に位置している丘陵地帯で栽培されたブドウから作られております。
山と自然に囲まれたイゼオ湖は、イタリア国内で6番目に大きな淡水湖です。
観光地ですがそれほど賑やかな印象はなく、静かで癒しの空間が広がっております。
透明度の高い水面と護岸に植えられたオリーブの木は、イタリアならではの風景です。
港の中心部には離れ小島があり、小島にはチェリオラ教会が建てられておりイゼオ湖に来た人が訪れる人気スポットになっております。
この一帯はアルプスの氷河が削り出した大地であり、馬蹄型の形をしていると言われているのです。
山から降りてくる空気と、湖から立ち上る冷気で辺りはひんやりした印象があります。
氷河堆積土壌とこの空気がブドウを栽培するには最適な効果を与えてくれるのです。
ブドウは水はけのよい土地を好み成長し、作物が育ちにくい岩盤質の土壌でも良く育ちます。
イゼオ湖の気候と土壌を背景に育ち原料にしたフランチャコルタは、発泡性を与えられた黄金色の透き通ったスパークリングワインです。
繊細な泡立ちで口に含むと山麗の風が口中に吹き渡ります。
シャンパンは15カ月の熟成を経て出荷されて消費者の元へ運ばれますが、フランチャコルタの熟成期間はシャンパンを越える18カ月の瓶内熟成をして始めて出荷されるのです。
この熟成過程はそれぞれのメーカーの特色をさらに引き出してくれるので、ごく限られた地域で作られているのにどの瓶を開けても個性が香ると言われているのもこのスパークリングワインの特徴になります。